介護が始まったら即相談に
家族の介護が始まった時に、真っ先に向かうのが、役所内にある地域包括支援センター。全国に5,400箇所、出張所含めると7,000箇所を超えます。皆さんの地域にも必ず窓口があります。ただし細かく管轄地域が決められているので、近所の役所に窓口があっても、市役所Webの情報や窓口で、自分の住んでいる担当窓口かを確認してください。
介護に関するあらゆる相談に応じてもらえます。要はワンストップ窓口です。介護が始まる前、何気に見ていたNHK番組で地域包括支援センターの存在だけは知っていました。
家族の誰かが病気になると病院とのやりとりだけでも手いっぱいで、行政手続きなんてとてもやってる時間がないと思います。が、やらないと、日本の制度上、以降どうにもならないのがもどかしく、大変に精神、体力とも消耗してしまいます。これは経験した人にしか分からない事でもあり、多くの人が困り果てます。遠距離の場合、なおさらです。
電話で話す事が多いと思いますが、地域包括支援センターの担当者の方とは面談した方がいいです。断片的に相談したままでは、状況把握だけでも、お互いに時間がかかり過ぎ、適格なアドバイスも受けにくい。面談前に、基本情報をまとめておき、用紙にして持って行ってください。出来れば担当者を固定してもらった方がお互い話が早い。ただし、お互い人間なので、ガチャ要素があるかもしれません。
<基本情報を書いた用紙イメージ>
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・家族構成
父:名前、〇歳
母:名前、〇際
住所:〇〇、TEL:〇〇
私:名前、〇歳、住所:〇〇、TEL:〇〇
兄弟:名前、〇歳、住所:〇〇、TEL:〇〇
・病気の状態
父が〇年〇日、入院。ほぼ寝たきりになり・・・
・困りごと
同居している母は認知症が疑われ、本人は自覚症状がなく、病院も拒絶している・・
とても普段の生活を1人でおくれるように見えない・・
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私は面談前に、『状況をまとめて用紙で持っていきます』と担当者の方にお伝えてしておいたので、当日、状況説明の時間をだいぶ省略する事が出来ました。両親ともに認知症の症状があったので、この大変さを、特に説明しました。
全体の状況を把握してもらう事で、以降は電話で個別事案を話す際に、すぐに本題に入る事が出来て、助かりました。それでも何をするのでも、本当に大変でしたが。
本来なら介護が始まる前に相談しておいた方がいいと言われますが、日々の生活でわざわざ時間取って相談に行くことは少なく、皆さんぶっつけ本番になっています。