BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

哨戒艦で見える日本の少子高齢化時代

https://www.mod.go.jp/atla/pinup/pinup040630_02.pdf

 

哨戒艦 出典:防衛省

乗員30名、建造費90億円。

 

激変する世界

武装は30mm機関砲のみで、兵装が貧弱だとの指摘もあるが、現代戦はウサデン、宇宙、サイバー、電子戦であり、ドローンも注目されている。自衛隊は遅れていると言われているが、遅れているどころではなく、わずかに所持しているドローンも極めて複雑な構成になっているのにも関わらず、原発事故の際には、飛ばす事が出来なかった。放射線の防御がなかった為だ。平和な世界で長く訓練の為の訓練が任務であった自衛隊は、昨今の安保状況の激変についに対応せざるを得なくなった。さらに日本は少子高齢化が進む。おまけに海上自衛隊は人気がない。

 

人気のない海上自衛隊

一度海に出ると、連絡は出来なかったが、今は1日2回とか専用端末でメールでやりとりが出来るようになった。狭い艦内はストレスがかかる。海は漢のロマン、は若いときだけで、家庭を持ち、マイホームを建てると、多くの隊員が陸勤(陸上勤務)を希望するようになる。海に出ると手当も付くので給料は増えるのだが、それよりも自分の時間を大切にするようになるのだ。地方隊所属の護衛艦が存在していた時代は、地方はそもそも燃料代始め予算がなかったので、出航は少なく、たまに出航しても近場で牽引作業などサポート役としての訓練が多かった。地方隊は地味だが人気の職場だったのだ。が、追い込まれた防衛省は、地方隊所属の艦艇を廃止した。背に腹は代えられぬ状況に陥ったのだ。

 

元気な周辺国

日本人は本当に元気がない。外国人から見ると、電車で寝ている日本人がとても多いのが不思議でならないそうだ。でも周りは元気だ。北朝鮮。ミサイル開発に余念がない。日本よりも進んでいる。核兵器もある。戦争以外に趣味が許されない国なので、国民も元気だ。対峙する韓国。いつ戦争になるか分からない。小馬鹿にする方もいるが、日本が様々な分野で敗北したのは事実だ。パクリだろうが何だろうが敗北した側には何も残らない。兵器の輸出実績も日本とは比べ物にならない。

中国・台湾。アメリカに対峙する国力を持つに至った中国。核保有国だ。見ての通り元気だ。台湾は世界の半導体工場。占領されると先進国の経済は死ぬ。黙って見過ごす時代は終わったのだ。ロシア。こちらも見ての通り元気だ。

 

御覧の通り、日本の周りはみんな元気なのだ。

 

仕事が多すぎる隊員

現場の隊員は仕事が多すぎる。事故が増えているのもこれが最も影響している。緩んでいると批判するのは簡単だが、原因があるのだ。船上での仕事を減らすは武装を減らすのが早い。電子機器も最低限。装備は警告射撃用の機関砲で十分。撃てないけどね。荒れた日本海で長期間活動する為、船体は大型化している。アクティブ減揺装置で揺れを抑え、船体後部での作戦行動をやり易くしている。空中、海上、海中ドローンが運用されるだろう。隊員にも優しい。バウスラスターはサポート業務の隊員の仕事を減らせる。艦艇はサポートしてくれる隊員を大量に必要とするのだ。

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哨戒艦の役割

任務は警戒監視に特化する。30人での運用だが、作戦行動の際には、ミッションごとに隊員が追加で乗り込む形となる。30人は船の運用が主であり、各種ドローンを操作することはない。12隻建造されるが、現場の評価が良ければ追加建造されるだろう。

 

隊員の皆様、今日もご安全に。