TSMCが熊本に来るけど

プロセスは古いが狙いが違う

 

日本で、もはやスマホは作れない。一世代以上遅れたプロセスの半導体ラインとなる。狙いは車載用パワー半導体など耐環境性が求められる産業向けだ。

よって、時代遅れのラインを巨額の税金で誘致した失敗事例だと言う批判は的外れだ。

 

軸足をずらさないと中国・台湾に対抗出来ない。同じ事やっても勝てないのだ。

 

日本企業で数少ない競争力がある分野がパワー半導体だ。DRAMのような大量生産が出来ない。今は。歩留まりが悪く、泥臭い改善作業が必須であり、日本人に向いた製品だと言える。学生時代、半導体の授業があったけど、工程の半分は洗浄だ。デジタル系(実際はアナログなんだけど省略)半導体は効率的に洗えば、じゃんじゃん大量生産出来るわけ。つまり兎に角、設備投資に金使いまくって、残った者が勝者となる。でも、パワー半導体は洗うだけでは歩留まりが上がらない。パターン生成にノウハウが必要なのだ。

 

一矢報いる事が出来るか

 

日本は化学分野、材料分野が強いと言われていたが、これは膨大な試験が必要であり、繰り返しの作業をコツコツこなす日本人気質が発揮されたのだと思う。製薬も似た感じだが、こちらはセンス、目利きがより求められる。投入する金が尋常じゃない。入社して定年するまで、1つの薬が世に出るかどうかの世界だ。

 

日本人は変革に弱い

 

液晶もソーラーパネルも、あっという間に負けてしまった。何がいけなかったのか?

時代の流れに対応出来なかったからだろう。

ダーウィンは言った、”生き残るのは誰か?”、多くの人が答える、”強い者が生き残る”、それは違う、”変化に対応出来た者が生き残るのだ”

この工場も変化に対応出来なければ、あっという間に廃墟になるだろう。

 

国産を掲げて倒産したエルピーダメモリーを思い出す。

200万円が紙切れになりました。