BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

VHDLは魚雷用の言語であった

祖先はプログラミング言語Ada

 

日本の97式魚雷でも採用されている。

このAdaを拡張して、厳格なビット操作を可能にした言語がVHDLだ。

私が当時使っていた参考書の著者は米国海軍中将であった。

この辺りからも米軍の基礎研究の強さを感じることが出来る。

 

VHDLが魚雷や兵器開発で使用されるようになったのは、

 ・ソースコード自体で動作仕様を明確化

 ・動作をクロック同期で厳密に制御可能

 ・FPGA内に実装する事で少量多品種対応が可能

 ・アップデートが容易(リソース制約はある)

といった特徴があったからだ。例えばC言語の場合、人によって冗長的なコードを書く事もあるが(今はコンパイラが最適化するが)、ハード言語では書けない。正確に言うと、まともに動作しなくなる(今はコンパイラが最適化するが)。

C言語はメモリ上で動作するが、VHDLはハード化された回路の組み合わせで動作する。この為、同期回路を正確に動作させるのは、独特の記述ノウハウが必要であった。

 

巡航ミサイル トマホークでもVHDLは使用されているが、こちらは読み出し不可能な特殊なICが採用されている。不発弾で回収された場合に技術漏洩を防ぐ為だ。

 

今では株式投資でも使われている

 

日本の東証で採用したスウェーデン製PCは発注データがVHDLで操作されている。

注文をFPGAにセットしておくと、指定された時間に正確に注文データを出力する。ハード化されているので、OSタスクに依存しないのだ。

 

初期のFPGAの基本的な特許は切れ始めているので、世界中で類似品の開発が進んでいる。