追記:潜水艦発射型誘導弾
約793億円(試作総経費)
これは魚雷発射管から水平射出する従来型(ハープーン)の国産誘導弾版の開発。VLS用の開発費は含まれていない。活かせる知見はあるとは思うが。かなり高額に見えるが、コンテナだけでなく、誘導弾本体にも何かしらの手を加えるのかもしれない。
https://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/2022/pdf/jizen_11_honbun.pdf
実験艦作るってよ
実験艦を建造します、って江戸時代でもあるまいし、今時MBD(Model-Based Development、モデルベース開発)で設計検証するのが当たり前なんですが・・
VLS搭載かもとの事だが、攻撃型である米国のVirginia級潜水艦に類似した機能を持つことになる。最新型は当時のレートで3,500億円だったので、現在だと4,600億円(115円→150円)、この巨大な潜水艦ですら居住空間は激狭だ。ここから撤去出来る機能は特殊作戦用の装備だけだろう。
弾頭は通常弾頭のみとなる。国産ミサイルを、との声もあるが、魚雷発射管から射出するコンテナ開発ですら未経験であり、どちらの方式を選択するにせよ、トマホークと装備一式を米国から購入する事になるだろう。
トマホークの誘導方式
一般的な仕様として、トマホークは最終的には画像照合を実施する。これは衛星写真からターゲットイメージを生成して、トマホークにダウンロードする。トマホークは最終段階でダイブするが、これは衛星写真との画像角度を合わせる為だ。今は処理が高速化され直撃が可能かもしれない。窓の位置まで正確に判定出来ると言われるのは、これらの画像処理を実行しているからだ。どの精度までを想定しているか不明だが、トマホークだけ買っても、使えないのだ。そして情報料は巨額の契約となるだろう。米軍の許可がなければ、何も出来ない。英国は潜水艦から核弾頭が発射可能だが、米軍の許可がないと発射出来ない、スイッチを押しても作動しない仕組みになっている。
同盟国の英国ですら、だ。
トマホークは巡航ミサイルなので、速度が遅い。ある程度の防衛力がある国が相手だとほぼ迎撃されてしまう。中国・ロシア・韓国には使えない。北朝鮮もダメかもしれない。つまり、まずはレーダサイトを破壊しなければならない。こちらは米軍のAGM-88シリーズが該当するが、航空機からの運用だ。
米軍は無人潜水艦を開発中
通常動力の有人潜水艦にトマホーク搭載して何がしたいのか、全く理解出来ない。
米英豪の3カ国は2023年に無人潜水機の実験に着手する予定となっている。MBDやシミュレーション結果の共有でアジャイル開発として短期開発を目指している。
豪州の原子力潜水艦の配備は2040年代中盤以降なので、それまでに無人潜水艦を配備するはずだ。その頃、時代は激変している可能性が高い。米英豪は核ミサイルを無人艦からは撃てないだろう。だが、ロシア・中国・北朝鮮は無人で撃てるようにするだろう。
兎に角、お金がかかります。
参考文献:攻撃型
参考文献:弾道ミサイル型