無人機との連携は出来ない
P-1は冷戦時の設計コンセプトを踏襲した哨戒機だ。
能力向上型の調達が始まっている。
調達価格 210億@1機 ※初度品 別
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機体 120億
エンジン 40億=10億x4発 F7-10
捜査レーダ 16億 HPS-106B
センサ類 10億 HLR-109C,HSQ-102B,HLQ-4B
計算機 不明
米国FMS 不明
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末尾更新された型式がない専用品は従来型P-1と同じ物を使う。エンジンは型式は同じだが、マイナーチェンジされてるようだ。
レーダ、センサ類が改良されて、民生品の計算機、アルゴリズムが更新されているので、例えば、潜水艦の潜望鏡の探知能力は向上しているのだろう。一部にAIを登載していると言われている。AI使って意味があるのは、過去の膨大な観測データがあるからだ。が、新型の潜望鏡に対しては効果を全く発揮しない事も理論上あり得る。
P-1は、敵の脅威下、有人で低空を長時間飛行するという、非常に古いコンセプトを元に設計された機体仕様となっている。光学センサは使い勝手が悪く(富士通製カメラの性能が低いわけではないと思う)、例えば、使用時にだけ機外に出すという仕様の為、通常の警戒監視は、隊員が一眼レフカメラで、窓から対象を手動で写真撮影している。この辺りが古臭さを際立たせているが、流行りの無人機との連携は出来ない。
警戒監視は、シーガーディアン最新型での運用に変わっていくだろう。
弾道ミサイル防衛 出番なし
岸田息子の辞任に合わせて、本日Jアラートが発令された。
2013年時点で、ミサイル防衛の目玉装備としてUP-3Cに搭載試験実施していた、AIRBOSS(Advanced Infrared Ballistic-missile Observation Sensor System)は、『赤外線センサーの小型化を踏まえ、機体と地上システムとのシステムインテグレーション技術の研究や、レーダと赤外線センサーを組み合わせて効果的に目標を探知できるシステムの研究も実施(2013防衛白書)』とされていたが、以降情報はなく、使い物にならず、消滅したかもしれない。いつも通り20年研究して、終わり。
撃つぞと予告までしてくれたのに、試作品のテストすら実施しない状況だ。
追記:後、「電波・光波複合センサシステムの研究」としてAIRBOSS2?の研究は実施されていた。センシングにより探知距離が1.2倍になったと結論付けられている。が、あまりにも使い物にならず、当初より3年も早く試験を終了した。
https://www.mod.go.jp/atla/research/gaibuhyouka/pdf/MixedSensor_R01.pdf