日立GEが建設を進める次世代小型軽水炉BWRX-300。
従来の大型大出力の原子炉とは設計思想が大きく異なっている。
原子炉は地表よりも低く設置。上部に冷却プールを設置、自然循環による冷却を行う。
原子炉の構造も簡素化されている。従来原子炉では圧力容器と隔離弁間の配管を溶接する構造のため、溶接部に破断リスクがある。
BWRX-300では原子炉圧力容器に隔離弁をフランジを直付けする構造としている。これにより、配管が破断しても、隔離弁を閉じることで冷却材が喪失するリスクを低減。
事故発生時には、隔離弁を閉じて、非常用冷却水の弁を解放するだけで、炉心を緊急冷却。自然循環で7日間冷却可能。プールに注水を行うことで冷却時間は延長できる。
従来型の設備である、ポンプを用いる注水設備と発生蒸気を凝縮し圧力上昇を抑えるサプレッションプールが不要となるため、建屋が小型化される。
発電所の総面積はサッカー場程度に収まると述べられている。
廃炉途中の空スペースを有効活用して建て替えを行うといったことも可能になる。
1MW出力当たりの建設資材は50%減という。
導入国
カナダのほか米国でも許認可手続きが進んでおり、エストニア、ポーランドで新設炉の候補に選定。英国では建設に向けて包括的設計審査(GDA: Generic Design Assessment)を申請中。
日本では法規制があり、非常用電源や冷却ポンプなどが必須の為、このまま建設する事は出来ない。