来るぞ来るぞと言われるが
インドは人口増加が続き、やがては大国になると言われている。それは間違いないだろう。インド株式はだいぶ前から、来るぞ来るぞ、と言われ続けているが、パッとしないという状態が長く続いている。マクロの話は専門家に任せるとして、そもそもインド人は団体行動が苦手という国民性が強く影響していると思う。
米国においてはインド系ITエンジニアが活躍しており、インド独自の教育も注目されている。ただ、これはあくまで個人の能力の高さであって、インド系企業が米国を席巻しているわけではない。
インド株式に興味がある人も多く、投資信託もインデックスからアクティブまで様々な商品が存在している。色々考えている時期があったが考えるのが面倒になり、eMAXIS Slim 新興国株式インデックス、を毎月3万円積み立てている。
このeMAXIS Slim 新興国株式インデックスの内訳は以下のようになっている。インドだけじゃないので比較にならん!、というご意見もあるかと思いますが、小難しい話は置いておいて、ざっくり言うと時価総額の比率で配分されるので、インド経済が大きくなれば、自動的に割合も増加するのです。よって、新興国インデックスの括りで比較します。
2,000兆円の不動産が不良債権化する中国が30%、続いてインドが15.7%、台湾14.7%、平均年収が日本を上回っている韓国が12.2%。韓国がここに居るのも不思議な感じだが。過去5年間のリターンを比較してみると、
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 26.5%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 69.2%
eMAXIS Slim S&P500 77.2%
S&P500圧勝
では、過去15年ではどうだろうか。商品が異なってしまうが、ご了承願いたい。
SMT 新興国株式インデックス・オープン 87.5%
eMAXIS 先進国株式インデックス 244.7%
先進国株式インデックス圧勝
若い方々への役に立たないアドバイスにはなるが、無理に世界に分散投資する必要性はなく、流行りのオールカントリーよりも、S&P500への集中投資を優先した方がいい。暴落する日は必ず来るが、S&P500過去100年間の歴史を振り返ると、教科書に載る超絶暴落後でも、ほぼ5年~で元に戻っている。ただし1974年のオイルショック時には15年かかった。
かつてはデカップリング論がもてはやされたが、新興国が発展すると、それ以上に先進国が発展する事が、リターン値として裏付けられている。インドへの個別投資は、なんとなく、いつか大化けするのでは?と期待してしまうが、自由陣営所属である限り、インド経済が発展すれば、つられて先進国も発展し続けるので、インドへの投資を優先する必要はないと思う。