越えなばと 思いし峰に 来てみれば
なお行く先は 山路なりけり
やってもやっても次の課題が現れる。
キリがない。と諦めるか、そういうものだと受け入れるか。
ある日登山の夢を見た。
霧がかかった山道を職場のメンバとともに登っていく。
だいぶ歩いたなと思い、振り返ると、まだほとんど進んでない。
すると、広場に案内人が現れ、
『ここから先に行くと、簡単には引き返せません』
『進むか、戻るか選択してください』
とみんなに声をかけた。
『行きます』
『進みます』
次々とメンバ達は霧の中を進み始める。
私も覚悟を決めて言った。
『帰ります』
案内人が『え?』という顔をしたが、無視して下山し始めた。
千葉県から来たという女性と話しながら、
ここは、どこだろうとgoogleMAPを確認すると、猪苗代湖付近だった。
賑わっている湖のほとりのしゃれた居酒屋で、地鶏料理に舌鼓をうちながら、いつか、ここに来てみよう、そう思ったのだ。
夢に出て来たこの建物は、天鏡閣と呼ばれているそうだ。