2026年
飛しょう実証用供試体#1 のバレルロール動画が公開されている。
映像内の機動性をみると、現在世界で主流にになりつつある、ノルウェー コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース社の対艦ミサイルであるNSMよりも優れているように見える。
ただし、それが実戦でどう効果的なのかは不明。どこかの段階で、米国で実用性確認を実施するかもしれない。
XKJ301ターボファンエンジン動画も公開
今後は赤外線シーカ搭載型、光学・赤外線モジュール搭載型を試作する。後者は目標観測弾の要素ともなる見込み。

https://www.mod.go.jp/atla/research/ats2025/pdf_exhi_pos/P-31.pdf
2025年10月
川崎重工が『島嶼防衛用新対艦誘導弾』エンジンとして独自に開発したXKJ301ターボファンエンジンに関わる技術供与の覚書を交わしたという。
2024年 『島嶼(とうしょ)防衛用対艦誘導弾』
R6予算資料では、『島嶼(とうしょ)防衛用対艦誘導弾』は、ミサイル調達計画に記載されていない。

『島嶼(とうしょ)防衛用新対艦誘導弾』の記載がなくなり、『新地対艦・地対地精密誘導弾』は記載されている。
『島嶼(とうしょ)防衛用対艦誘導弾』プロジェクトは、量産を前提とせず、弾頭となる各種モジュールとのファミリー化構想を前提とした、共通プラットフォームの研究試作が主となるという。

https://www.mod.go.jp/atla/research/ats2024/pdf_exhi_pos/p-40.pdf
『新地対艦・地対地精密誘導弾』との違い
2つのミサイルの一番の違いは、『島嶼(とうしょ)防衛用対艦誘導弾』はターボファンエンジンであり、『新地対艦・地対地精密誘導弾』はターボジェットエンジン。一般的にターボファンは亜音速で長距離飛翔が可能でありトマホークが代表例。ターボジェットは高速が特徴で、最近ではステルス性に優れるとされるストームシャドーがこの方式。ターボファンエンジンは発電機を搭載する為、継続的な発電が可能であり、電子機器を長時間駆動できる。この辺りのインターフェース仕様の違いもあるかもしれない。
エンジンの違いがあれど、似通った弾頭仕様の違いが分かり難い。『島嶼(とうしょ)防衛用対艦誘導弾』は、
・共通プラットフォームに各種モジュールと組み合わせたファミリー化
・Xバンド防衛通信衛星「きらめき3号」との通信
・空発、地発、艦発型を想定
という点が、基本構想の違いのようだ。
『新地対艦・地対地精密誘導弾』はわざわざ『精密』と名乗っているので、光学衛星と連携した画像処理によるピンポイント攻撃に重点を置いているのかもしれない。弾頭部開発において、インターフェースの違いはあると思うが、互いの研究成果は活かされるという。
発射装置は、『12式地対艦誘導弾(能力向上型)の地上装置を改修することで本装備を運用可能なものとする等、既存装備の有効活用を行う。 』とある。
2023年6月 島嶼防衛用新対艦誘導弾の要素技術の研究
スタンドオフ防衛能力を構成する誘導弾ファミリーとして位置付けられていた、『島嶼(とうしょ)防衛用新対艦誘導弾』は、一度プロジェクトが中止予定になったが、防衛予算の大幅増額を受けて、復活した。
誘導弾の特徴は以下の通りであり、川崎重工のオリジナル技術が多数盛り込まれている。
・ステルス形状(共通プラットフォーム)
・新XKJ301ターボファンエンジン(共通プラットフォーム)
・AIによる背景からの艦艇の抽出機能(対艦バージョン)
ステルス形状について、RCS試験の写真を見ると、翼が米国のステルス爆撃機のように、レーダを乱反射させる形状になっているのが分かる。


新開発のXKJ301ターボファンエンジンは、ターボジェットよりも燃費は高いとされる。ファン径を拡大しつつエンジン外径縮小に成功しており、推力は同規模エンジンの1.2~1.5倍で機動性も高く、かつ、大推力時の高燃費も実現している。この国産エンジン開発成功が、プロジェクト復活につながったと思う。

XKJ301は派生型として無人機用エンジンが計画されている。計画されている無人機は、滞空型無人機は哨戒機P-1との連携を、戦闘支援型無人機は、次期戦闘機との連携を想定している。小型化されたKJ10を将来の空対地ミサイルへの採用も働きかけているとされる。

搭載プラットフォームとして、川崎独自の次期潜水艦のコンセプト図が掲載されている。VLSは見えないが、搭載スペース確保の為に、操舵がセイルでなく船体前方に配置されているのが興味深い。

防衛省ではこのプラットフォームをベースにして、アジャイル開発によるバージョンUPを迅速に進める為、構成部品のモジュール化を検討している。
通常弾の対地ミサイルは効果が極めて限定的だが、対艦ミサイルは中国が増強する空母打撃軍にとっても大きな脅威となる。
国内で訓練可能となる射撃場の整備がようやく始まった。
リンク
https://www.khi.co.jp/ir/pdf/etc_231212-1j.pdf
小型標的機の開発 ~KJ14エンジン
