BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

要塞化されるグアム

日本上空を越えるミサイルはグアム用

 

ミサイルが青森県上空を越えてJアラートが出ましたが、このミサイルはグアムへの核攻撃用です。ただし、実際に使えば、反撃されて国がなくなるので威嚇用となります。

某半島には有名なことわざがあります。

 

『泣く子は飴玉をもう一つもらえる』

 

ごねて、ごねて、ごねまくれば、必ず甘い汁が吸えるという先人からの尊い教えです。

一方的に約束を破る→相手から守れと言われる→守ってほしければ、新しい要求を呑め

というロジックを構成しているのです。これを何度も繰り返します。

 

グアムにイージスショア?

 

これらの習性を念頭に何年も前からグアムBMD化が検討されています。日本のBMDが頓挫したので、仕方なしにグアムにイージスアショアを、という報道が散見されていますが、議会に予算を通す為の方便です。ポーランドルーマニアへのアショア設置は議会の承認が得られており、グアムはオプションとして元から構想はされていました。ハワイにあるイージス試験場を改造してBMD化する構想もあるようです。

 

米海軍の動きを見ると、今は、SPY-6レーダ+新イージスシステム(ベースライン9)+新ミサイルで、極超音速兵器等の新型ミサイル迎撃を目指しますが、米海軍にとってBMD対応がかなり負担となっているのは間違いありません。

南シナ海の哨戒活動ではBMDは主任務ではありませんが、これらBMD対応のイージス艦艇を派遣せざるを得ない状況です。LCS構想が失敗した影響ですが・・・。

次のコンステレーション級では保守的なデザインに戻していますが、これら哨戒活動を考慮した結果でしょう。いずれにせよ、海軍は艦艇だけでのBMDは限界だと感じているので、今後もグアムかハワイのBMD化を確実に進めると思います。

 

日本にイージスアショア置いても

 

船にする話がありますが、日本向けに発射されたミサイルを日本で検知しても、対応時間はほとんどありません。が、グアム向けに発射されたミサイルを日本で検知出来れば、米軍は対応時間が稼げます。現実的には後者のメリットのが大きいのかもしれないが、これも同盟の証なのかもしれない。反撃は米軍にしか出来ないから。

 

なお、BMD対応のミサイル特性は以下の通り。SM-3はBMD専用だが他は兼用。

 

SM-2 大気圏内,終末段階の迎撃が可能。BMD兼用

SM-3 大気圏外ミッドコースの迎撃が可能。BMD専用※1

SM-6 大気圏外,終末段階の迎撃が可能。BMD兼用

 

※1SM-3 Block IIAは日米共同開発品であり、ルーマニアに配備予定。日本のBMD技術移転第一号となる見込み。ポーランドにも配備が予定されていたが2013年オバマ政権がロシアに配慮してキャンセルした、と表向きはそうなっているが実態は不明。イージスアショア配備をウクライナ侵攻の理由付けとする記事も多いが後付けだと思う。

 

とにかくお金がかかります。

 

参考文献

news.usni.org

 

www.navalnews.com