サバとイワシは比例する
ある報道によると、イワシが大漁でサバが不漁、サバ缶の出荷が停止したという。
過去の調査結果からすると、一過性ではないだろうか。
というのも、サバとイワシは比例関係にある事が知られているからだ。
イワシが豊漁だとサバも豊漁、イワシが不漁だとサバも不漁となる。
これはカタクチイワシの発生量に依存している。
サバは肉食で魚を捕食するが、イワシはオキアミしか食べない。つまり、
カタクチイワシが大量発生→サバがたくさん食べて豊漁→イワシが生き延びて豊漁
カタクチイワシが少ない→サバはイワシも食べるが足りずに不漁→イワシも不漁
という関係なる。過去、この関係はほぼ崩れてない。
サバ缶は、ゴマサバが多いだろうから、マサバとゴマサバは産卵期が真逆でもあり、それも影響しているのかもしれない。
例えば、カタクチイワシが少なく、ゴマサバがイワシを食べたい時に、たまたま周囲にイワシも少なく、結果、ゴマサバが不漁となり、回遊しているイワシが捕食を逃れ豊漁になっている、と考えると辻褄が合うのだ。
自然界はバランスで成り立っている。