BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

環境 ~変わる生態系

夏はクマゼミだらけに

 

福岡県では、夏になると、ニイニイゼミアブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、と時間と季節に合わせてセミの鳴き声が変わっていました。当時クマゼミは少なく、メタルスライム並みの扱いでした。

 

愛知県に来てから、クマゼミ以外を見なくなりました。2000年に東海大豪雨があり、しばらくセミ自体が居なくなったのですが、以降、クマゼミ以外はほぼ絶滅状態です。夏の終盤、まれに街路樹でツクツクボウシが鳴いていると、足を止めて聞き入る方を見かけます。

 

生態系に大きな影響を与えたのは、まず夏の暑さです。子供の頃は、朝は涼しく公園でラジオ体操、ヘチマやゴーヤのツタを簾替わりにして暑さを凌いでおり、エアコンはまだ高級品でしたが、扇風機で過ごせていました。今は無理です、暑すぎる。

 

暑さ、湿度が重なり、クマゼミ以外は生きていく事が出来なくなっています。

 

春には桜を吸う雀が

 

花見をしていると花びらがポロポロと落ちてきて、見上げると雀が桜の蜜を吸っています。実はこの現象、もともとはごく限られた地域で観測されていたのですが、ここ20年ぐらいで日本全国に広がっています。理由は分かりませんが、食べる物がなくなり、こういう行為をする個体だけが生き残った結果ではないのか、そう感じています。雀は人間が住む半径1kmぐらいの距離でしか繁殖出来ないと言われており、人間の過疎化で環境が狭まっている影響かもしれません。

 

野鳥ではセキレイの南下が止まりません。もはや季節鳥ですらなくなり、愛知県では年中歩ている姿を見かけます。会社の敷地だと、いじわるな人が居ないせいか、歩道を歩いていても、避けない鳥も多いです。セキレイは大きく3種が居ますが、繁殖しているのはハクセキレイで、それ以外は激減しています。ここでも個体差が顕著です。

 

昨日夕方、歩ていると危うく飛行中のバッタ食べそうになりました。(汗

触覚長くね?