BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

GCAP サウジアラビアの参加ない

今のところは ね

 

レオナルドCEO発言

jp.reuters.com

 

初期開発メンバではないが、やがて何かしらの形で参画する可能性はある。

日本以外の国がサウジ仕様の派生型を開発してサウジに輸出するケースだ。

kaigo-sos.hatenablog.com

 

日本の武器輸出規制は分かりにくい。オスロ条約(クラスター爆弾禁止条約)に参加していない国への移転は原則禁止だが、条約に参加していない米国とは共同開発を実施している。移転を認める場合の例として、『我が国の安全保障に資する場合』 とあるからだ。www.mod.go.jp

 

いずれにせよ、第三国への移転は日本の事前同意が必要となっている。GCAPは進んでるのかどうか分からない時間帯が長く続いているが、ここでもめてる可能性が高い。

www.reuters.com

しかしこれは日本が異質というわけでもなく、最近もスイスがEUからウクライナへの弾薬提供において、自国生産品だけでなくライセンス生産品(と思われる)も提供拒否している。

 

どこに輸出出来るのか

 

サウジが国際社会において平和と安定に関与する国家であると広く認知される日が来れば、GCAP参画への可能性は高まるだろう。が、サウジは現地生産率50%を求めてくるかもしれない。そこで揉めると、2035年の配備がもっと遅れる事になる。日本はスケジュール遅れを許容する事は出来ない。

 

サウジは産油国であり、米国が兵器輸出を認めている国でもあり、中東における日本の影響力を高めるチャンスだとの主張もある。が、これまで米国の言う事をなんでも聞いているかというとそうでもない。結局は自国の利益が最優先だ。現政権以前の韓国がそうだったように、利益の為に、都度相手を天秤にかける外交は、結果誰からも信用されなくなるのだが。

 

サウジ以外の有力な輸出先としては、やはり米国が兵器輸出を認めている国々、中でもF-15を輸出している国が第一候補であり、中東ではカタール、アジアだとシンガポールとなる。イスラエル、韓国も潜在的な候補にはなるが、3か国との政治的関係を見ると、まず無理だろう。