BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

次期練習機M-346が最有力か

次期初等練習機飛行教育システム

 

R4年の『防衛力整備計画』について 、内に以下の記載がある。

 

戦闘機(F-35)や次期戦闘機といった最先端の戦闘機 パイロットの効率的な育成のため、地上教育及び練習機による飛行訓練を教育システムとして一体化することも含め、あるべき教育体系について検討の上、必要な措置を講じる。 

 

次期初等練習機飛行教育システムに関する資料提供招請の説明会、が公告されている。

https://www.mod.go.jp/asdf/news/release/2023/20230519-1.pdf

 

行政レビューシートでは、以下を課題としている。

https://www.mod.go.jp/j/////policy/hyouka/rev_suishin/r05/rev_fin_r06/06-0009.xlsx

(抜粋)

現行の初等練習機(T-7)は、習得できる操縦技能の要求水準とのギャップに加え、訓練時のフライトデータ等の利活用に限界があり、効果的・効率的な操縦者養成の実現にあたり課題となっている。また、効率的な操縦者養成は、F-35の取得ペース増大といった航空防衛力の早期増強において重要な課題である。そのため、T-7後継機の整備に当たっては、機上での飛行訓練と地上での各種教育を有機的に結びつけるため、機体と地上教育器材を一体的に整備することで、効果的・効率的な操縦者養成を実現させる。

 

この初等練習機との兼ね合いがどうなるか不明だが、高等練習機の候補は米軍が採用したT-7Aレッドホークか、イタリアM-346だろう。自衛隊はイタリアで飛行教育IFTSの情報収集を進めており、M-346に対してRFIを出しているとのこと。

 

レオナルド、空自次期練習機にM-346売り込み – 旅行業界・航空業界 最新情報 − 航空新聞社

 

IFTSにおける先進技術

 

戦術訓練をシミュレートする戦術訓練システム (ETTS)を用いた教育が大きな特徴とされている。この技術は、航空機に搭載されるセンサー、兵器だけでなく、仮想編隊(CGF) をエミュレートする。パイロットは、実際に飛行している練習機に自身が搭乗しているかのようなライブモードでの訓練も可能で、例えば機上で教官から指示された動作を、地上で模擬する事で、搭乗前の練度を測定する事が出来る。この他にも様々なシミュレーションが可能。訓練計画は、従来よりもかなり効率化されるという。練習機自体の調達数、実機の訓練時間も大幅に減らせるので、教育コストの低減が可能になる。

 

実績として、カタール、ドイツ、シンガポールの空軍にも本システムは採用されており、NATO 飛行訓練 (NFTE) プロジェクトの主力キャンパスとしても認定されている。

 

次期戦闘機の開発とあわせ、イタリア レオナルドのM-346が最有力ではないだろうか。

https://aircraft.leonardo.com/en/customer-support/international-flight-training-school

 

米空軍はかつて初等訓練からジェット化していたが、効率が悪すぎるとのことで、ごく基本的な飛行訓練のみをレシプロ機で実施している。保守的な自衛隊が初等訓練からジェット化するのは現実的でなく、T-7後継とT-4後継をどう構築するのだろうか。

 

日米共同開発との報道

 

kaigo-sos.hatenablog.com