BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

羽田事故 ~報道から見る日本の凋落

垂れ流すだけの日本の報道

 

随分昔、まだyahoo掲示板が始まった頃から今日に至るまで、ある事案を扱うニュース記事において、日本語版と英語版の報道には雲泥の差がある。そして、年々その差は開くばかりで、日本語版のニュースは見るに値しないものが大多数を占めるまでになってしまった。羽田の事故についても、日本の報道は断片的だが、海外のニュースサイトを見ると、時系列的にまとめられ、かつ考察までが含まれている。

 

www.usatoday.com

 

事故は複合要因とされているが、技術面で特に注目されているのは、日本ではADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)の取り付けが義務化されていなかった事だ。この装置は自分の3次元位置を一秒ごとに周辺に配信する事ができる。海保機にはそもそも取付られてなかったのでは?と報道されている。装置は取り付けてあったが、なにかしらの事情でOFFにしていた可能性もある。

 

ADS-Bは米国・欧州では義務化されているが、日本では義務化されていない。

 

当日、異常を知らせるモニターのアラートを管制官は誰も見ていなかった人間のミスも明らかになっており、装置があれば事故を完全に防げたわけでもないだろう。

 

だが、世界で最も過密な空港で、安全装置を義務化していなかった政治判断を問われるのを避ける為、事故原因の究明は、国の責任を回避するという意味で、徹底的に忖度された結論ありきで進むだろう。

 

日本のマスコミはどこまで指摘出来るだろうか。