ついに寿命が来た
色々言われているが一番の理由は機体の寿命とパイロットの育成が終わっている事にある。沖縄のF-15は空戦が主のF-15C/Dであり、米軍ではF-35への転換が進んでいる。アビオニクスで見ればF-22よりもF-35のが圧倒的に新しい。どちらもマルチファイターではあるが、ミサイルを格納した状態でないとステルス性が下がる。
後継機が巡回配備となる本当の理由
普段から沖縄のプレゼンスに批判的なメディアは今回の件について、抑制力が低下する、とまた批判をしている。巡回配備となる本当の理由は、高温多湿な日本の沖縄配備ではステルス性能の維持に多額の費用がかかるからだ。具体的には温度・湿度を保つ専用のハンガーの整備、維持費用、そして戦闘機の定期的な補修費用だ。確かに日本にはイタリアと共にF-35海外FACO拠点となるが、沖縄配備では、米軍が想定するメンテナンス期間、費用で収まらない可能性が高い。
政治的にも旧式な戦闘機に対して最新鋭の戦闘機でスクランブルする意味がない。単にデータを提供するだけだ。相手の戦闘機は日本の防空識別圏に近づく際には、事前に付近に電波収集用の航空機や船舶を進出させている。相手の電波情報、レーダサイトの電波、戦闘機から放射される電波などを記録しているのだ。
自衛隊も沖縄にはF-35を配備しない。近代化されたF-15にスタンドオフミサイルを搭載してミサイルキャリアーとして運用する。攻撃の際には別の基地から発進したF-35が周辺を警戒する。相手はF-15をレーダで捉えても、周辺の見えないF-35を警戒せざるを得ない。そして潜水艦も近くに潜んでいるはずだ。
日本では電波収集機RC-2は1機が配備されたばかりであり、電子戦機は試作中だ。
現代戦は、多次元での戦いだが、いつも通り、対応が遅すぎる。
参考文献