BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

背後霊④ ~ためいきをひとつ

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親の遠距離介護でクタクタだった頃、悪夢にうなされることが多くなっていた。

 

夢の中、その心の隙に付け入るように見慣れない気配が忍び寄る。

 

それは、姿の見えない色情霊(しきじょうれい)とでも形容すべき存在だった。

 

誰かに膝枕をされている。色白の足が見える。

 

が、その感触は生臭く、何かがおかしい。

 

振り返ると、タンクトップ姿で色白のキモイおっさんだった。

 

驚いた顔をして、消えた。

 

汗だくで目が覚めた。きもっ。気分は最悪だ。

 

その時、はっきりと『ためいき』が聞こえたのだ。

 

『はー ダメね』

 

え?驚いて、暗い部屋を見回したが、当然誰も居ないし、音も聞こえない。

 

それは、背後霊の姉さんの声だった。

 

背後霊というのは、常に自分を守ってくれる存在という印象だったが、その力は

自身の魂の活力と、同期しているようだ。

 

病は気から、とはこのことだ。

 

あの時のキモイおっさんは、生霊(いきりょう)かもしれない。

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