BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

予知夢⑮ ~悪霊との闘い(1)

漂う制服を眺める姿が

 

砂浜なのか、と思ったがどうやら海底の様だ。

頭上には巨大なクラゲが漂っている。

『きもっ』

歩いていると、漂う制服をじっと眺める女性の後ろ姿が浮かび上がる。

自分の体を探しているのだろうか。突然、消えてしまった日常生活・・・

かける声などなかった。

 

彼女は呟く

『体を返して・・』

振り返り、こちらを見る

『体を返して・・』

黒い影が背後から近づいてくる、危ない!

近づこうとしたが、あっという間に彼女は影に吞み込まれてしまった

声がどんどん鈍く低くなる

『か ら だ を か え し て』

繰り返しながら、彼女は立ち上がった、真っ黒な姿のまま。

人の姿は溶け去り、変形した腕が鞭のようにしなりながら、

私に向かって振り下ろされようとしている。

 

どうして良いか分からない。

 

手元のギターで知らない曲を弾き始めた。

え?、何してんの。

あの時、湖で見た黒い甲冑姿となり、もう2本の腕で刀を引き抜く。

4本の腕をうまく動かせない。

黒い鞭の直撃を受けて、吹き飛んだ。砂が舞う。

『痛ぇえええええええええ』

 

戦闘曲が流れ始める。