BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

国際 ~イスラエル事案2

平和ボケ国家の限界

 

昨日13日、イスラエルから韓国手配の飛行機で日本人が脱出している。同日、防衛大臣護衛艦いずもを見学していたようだ。楽しそうでなによりです。本日14日、ぼちぼち準備も終わり、民間人の輸送に不向きなC-2輸送機2機を飛行訓練と政治アピールの為にジブチに派遣する事を決めた。各国の避難手配がほぼ終わった頃、政府要人のコメントが報道されている。

 

K総理「関係各国とも緊密に連携しつつ、在留邦人の退避や安全確保に万全を期していきたい」

外務大臣「深刻な懸念を持って注視している」

 

民間人避難の為ならば、先行してKC767をさっさと派遣すれば良いだけなのだが、無駄な編成式など、イベント準備に時間がかかり、この体たらくだ。海外派遣に備えた輸送スクランブル発進の訓練もやった方がいいのでは。空港では、隊員がパチパチ拍手しているシーンが報道されており、情けない限りだ。

 

半島有事では救出不能

 

半島有事では、国境線からの数万発のりゅう弾が首都ソウルに降り注ぐため、迎撃は一瞬で飽和、文字通り火の海になり、郊外への脱出そのものが困難だ。米軍は射程圏外に基地を置いている為、直ちに反撃に向かうが、相手が国境線を超えて来なければ、有効な手段をうてない可能性が高い。米軍が反撃の為に国境を越えなければ、中国は現状を黙認するだろう。国境線を挟んでの撃ち合いになる。これはワーストケースでもない。

 

今回と大きく違うのは、韓国内にはざっと外国人は200万人、うち日本人が5万人という具合に、桁違いの避難が必要な点だ。米軍は日本から米軍機を飛ばし、自国民の保護を図るが、外国人が多過ぎる為、大きな混乱となるのは必然だろう。各国と協調して、ピストン輸送する事になる。どこに輸送するかだが、船なら日本、飛行機なら、周辺の同盟国に片っ端から送る事になる。中国・ロシアには避難出来ないのが辛いとこだ。台湾も危ないかもしれない。

 

やはり米軍頼みか

 

ただし、戦争前夜になれば米国はすぐに避難を開始するだろう。福島原発事故の際、日本政府は20kmを避難対象としたが、米国は80km、かつ上空を通る際には110km圏内ではヨウ素を服用するよう、直ちに指示している。素早く正確に判断、指示するのは流石だ。その日が来ない事を祈るが、この国や企業の危機意識の無さはどうしようもない。