BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

自衛隊FCネットワークとCECを連接

国産FC(Fire Control)ネットワーク

 

これは国産CECとも呼ばれています。このFCと米軍CECを連接する研究が進んでいます。

https://www.mod.go.jp/msdf/bukei/t2/nyuusatsu/K-03-6100-0032.pdf

 

レーダは基本、水平線の下は見えません。低空で接近してくる目標を見つけるのが遅くなってしまう。そこで航空機やヘリからの情報を共有して、見通し外から、迎撃ミサイルを発射、誘導します。それをリアルタイムで共有するのが米軍のCEC共同交戦能力です。機密性は極めて高く、最新のイージス艦には登載されていますが、ダウングレードされている可能性が高い。中身はブラックボックスです。それでも世界で最も優秀なシステムだと思われます。

 

これに対して国産CECがFCネットワークです。自分たちで開発しているので、改善やら拡張は自由です。この2つを連接しようとしているのです。米軍がAPI関数のようなインターフェース部分をどれだけ開示してくれるのか不明ですが、最低限の公開はしてもらえるのでしょう。

 

ミサイルのシーカ捜索範囲は射程よりはるかに短い。捜索範囲を伸ばすには電力を上げるしかない。そうすると、その分電池が早く切れます。これを両立出来るのが原子力ミサイルです。ロシアが開発中ですが、そうほいほい撃てないと思います。

 

ミサイル迎撃体制は2段→4段

 

現実的な対応として、それぞれの地域の情報をネットワーク連結することで、ミサイルの最大射程での迎撃が可能になります。

 

1.海:イージス(システム搭載)艦 SM3 1200km

2.海:イージス(システム搭載)艦 SM6 400km

3.陸:03式地対空ミサイル(改)     70km → (将来150km?)

4.陸:PAC3MSE             30km

 

現状の2段から4段構えになります。やがては変則軌道ミサイルにも対応します。

これらはリアルタイムで情報共有されるので、撃ち漏らした場合には、次々と後段からも発射していくわけです。飽和攻撃にも対処可能です。

 

このシステムが完成しても、対処するミサイル在庫がないのが問題ですね。