BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

ミサイル開発を整理

過去最大の平行開発

 

追い詰められ、アジャイル開発がようやく採用された。ざっくりいうと、全体の開発完了を待たずに、研究・開発を継続しながら、仕上がった部分から順次、量産フェーズに移行する。推進方式が全部違うのがおもしろい。これだけでお腹いっぱいになりそう。

【出典:参考①P100】

 

島嶼防衛用高速滑空弾の場合、

 

研究       158億円

早期装備型の量産 347億円
能力向上型の開発 2,003億円

 

となっている。センサ部のアップデートやソフト開発を進めながら、誘導部・推進部など後段部分は量産ラインを準備するのだろう。

 

開発費は一般的に試験用試作品の作製・ソフト開発・仮想試験(シミュレーション)・実試験費などが含まれる為、巨額になる。

 

最近のミサイルは一昔前のスパコン並みの処理をやっているので、そこだけでも、専用パソコンとOS開発してるのと同じ工数だ。

 

本来なら、その技術が民間にフィードバックされ、新しい産業を生むんだけど。

掃除ロボットのルンバとかね。

 

一時期、没になったと言われていた川崎製の新対艦誘導弾がこっそり復活している。こちらは、2,000kmの長射程、高ステルス、突入時の回避行動が可能と言われている。

 

弾頭はバンカーバスタータイプもあり、甲板を貫通した後、時間差で爆発する事で船内にダメージを与える事を意図しており、中国の空母等を想定している。

 

ネットワーク技術としては、複数弾頭を発射して、ある弾頭のみがレーダ探知を行い、結果を共有する事で、残りの弾頭は電波を出さずに目標を評定可能であり、逆探知を避ける事が出来る。

 

これだけお金使うのだから、民間にも還流してほしいね。

 

参考①

https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2023pdf/20230208097.pdf