BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)

開発分担は日英伊=4:4:2

 

www.gov.uk

 

本計画、ポイントはGCAPの枠組みで得られた技術を、各々の戦闘機に取り入れるという事であり、現段階で同じ戦闘機を3か国が共同開発するフェーズではない。イギリスのテンペストはイギリス仕様の次期戦闘機の名称だ。

 

イギリスが現時点で力を入れているは、

 

”オープン アーキテクチャ、デジタル ツイン※、仮想環境を使用した、

モデルベースシステム エンジニアリング”

 

※デジタルツイン

現実世界の情報をもとに、仮想世界に「双子」を構築、シミュレーションを行う

 

であり、従来の戦闘機開発よりも、迅速かつ費用対効果の高い方法を獲得する

ことにある。つまり従来の構造物の部分試作、全体試作、といった工程を最初から、搭載システムを含めた最終形態の戦闘機として、全体のシミュレーションを実施する事だ。

 

最も大事な、かつ日本が最も劣る、先進的なシステムインテグレーションを最初に持ってくるところが、イギリスらしい考え方だ。

 

日本はファスナーレスのボディ構造、エンジンの耐熱素材の提供、など、従来型の製造製品の提供が主になるだろう。ただし、戦闘機の作り方を先輩から教わる意義は大きいと思う。次にいつ活かせるかは不明だが。公式な協業内容は以下の通り。

 

Rolls-RoyceIHI、Avio Aero

フルスケール戦闘機エンジンの、デモンストレーター設計、製造、およびテストするための条件設定を進める。

 

三菱電機 (日本) 、Leonardo UK; & Leonardo、Elettronica (イタリア) 

乗組員に情報優位性と高度な自己防御機能を提供する高度な搭載電子機器を開発するための特別な協業体制を構築することに合意。

 

仮に3か国が同じ戦闘機を採用したとしても、各々現地生産になる可能性が高い。

F-35のように部位ごとに生産して、供給し合うのかどうか、生産面の話は、当面先になるだろう。

 

スェーデンも興味。ただし正式なメンバーになっていない。

breakingdefense.com