BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

スタンド・オフミサイル開発

予算が付いたのはいいが

 

防衛省は、スタンド・オフ防衛能力に関する事業について、以下のとおり契約情報を発表している。計画では総額5兆円、うち、島嶼防衛用高速滑空弾(能力向上型)の開発は3,030億円。外国から購入するF35用のJSM、F15用のJASSM、トマホークの取得経費も含まれる。イギリスとの共同開発である、F35用ミーティア「JNAAM」『ジョイント ニュー エア トゥ エア ミサイル』は、ウリの日本製シーカの消費電力が大き過ぎて使い物にならず、10年かけて開発に失敗、終了した。

 

www.mod.go.jp

 

極超音速誘導弾の研究
 契約年月日:2023年4月27日(木)   契約相手方:三菱重工業

島嶼防衛用高速滑空弾(能力向上型)の開発
 契約年月日:2023年6月1日(木)   契約相手方:三菱重工業

目標観測弾の開発
 契約年月日:2023年6月2日(金)   契約相手方:三菱重工業

島嶼防衛用新対艦誘導弾の要素技術の研究
 契約年月日:2023年6月2日(金)   契約相手方:川崎重工業

川崎製のターボファンエンジン「XKJ300-1A」を登載する。モジュール化による多機能性の付加がコンセプトであり、対艦バンカーバスターも構想されている。契約名になんとなく書かれている、『開発』と『研究』は実戦配備までの工程が異なる。これは、『要素技術の研究』であり、開発フェーズではない。潜水艦のVLS搭載型も検討はされているだろうが、いずれにせよ、いつも通り従来の延長線上でしかモノが考えられないのは変わってないようだ。

以下は速攻で研究段階ですら失敗したEMP弾。海外製の部品の輸入が出来ずに、何も出来なくなったのが原因だ。モジュール弾頭として復活する日は来るだろうか。

https://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/2021/pdf/jigo_01_honbun.pdf