BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

スウェーデン装軌装甲車CV90ウクライナ到着

使える装備だけが集結し始める

 

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重量は38t。機関砲は40mm、輸出仕様は35mm。対して、日本の89式装軌装甲車が26.5t、機関砲35mmとなっている。防衛省では、89式の砲塔を流用、新車体と組み合わせた次期型の研究試作が実施されていたが、理由不明だが、いつものようにボツになったようだ。

 

CV90パワーパックはスカニア製V8ディーゼル1,000馬力、行動距離は1,000km。89式はV6ディーゼル600馬力、行動距離は400km。思想の違いがあるので、日本で使う分には、89式に分があるだろう。広大な平地で国境を接する欧州には適してないだけだ。

最新型では前面に加え、全周に30mm耐弾防御を拡大、RPGに耐えるスラット装甲を備え、底面には耐地雷構造が施されている。

 

CV90の大きな特徴として、機関砲が対地目標だけでなく、レーダによる精密対空射撃にも使える点が挙げられる。これは中型・小型ドローンへの対処も可能だと思われるが、詳細は不明。89式も対空射撃が可能だとは言われているが。

おもしろいのは、雪道やぬかるみが多い地域での運用を想定して、目的地まで最適ルートを案内してくれる地形考慮型のカーナビが搭載されている点だ。このカーナビは交戦状況も反映されており、例えば被弾して避難する時には、戦闘地域を迂回して、案内してくれるのだろう。雪が積もるとどこに何があるか分からないから、土地勘のない隊員でも、安心安全に避難出来る。スタックすると、牽引車で迎えに行かないといけないし、北欧らしいスマートなコンセプトだ。

 

日本人大好きだよね、北欧風。