地球より金が大事なのは当たり前
格付け会社による謎指標、ESG。
Environment 環境
Social 社会
Governance ガバナンス
地球に悪いことはしません、と化石燃料の投資に批判的であり、ドイツもこれに乗り、化石燃料やめます、風力ですソーラーです、原発も辞めます、なのに日本は遅れている!とメディアでも大いに賛美された。
実態はフランスの原発で発電した電気を、ロシアから安価な天然ガスを購入していただけなのだが、それを指摘するメディアは皆無であった。
ロシアのウクライナ侵攻で、この図式がもろに露呈、ESG指標が砂上の楼閣である事が明らかになると、急激に価値を落とし、投資上のパフォーマンスもインデックスにぼろ負けしており、大手ファンドは次々に取り扱いを終了している。皮肉にもESG評価が低い欧米の大手石油企業が莫大な利益を上げているのだ。
アメリカでは、もしトラ(もしも、トランプ氏が大統領になったら)が現実味を帯びており、EV優遇を直ちに中止、ガソリン使いまくりの内燃機関に戻すのでは?と言われている。大枠がなくなる事はないだろうが、短期的には庶民にとっては使い難いEV崇拝は技術革新を迎えるまで、停滞すると思う。
日本の大手自動車メーカは、世界のハイブリット排除の動きに耐えられず、莫大なEV投資に舵を切ったが、上記の社会状況に加え、中国がメキシコを経由して北米市場を狙っており、既存EV市場の価格競争でも厳しい状況になるだろう。
一方で日本には、内燃機関の部品企業も残っており、今までは縮小する一方だったが、株価は明らかに上昇し始めており、再びその価値が見直されると思う。