公的な介護区分の認定が必要
老人ホームと聞くと、1つだけのイメージですが、たくさん種類があります。
色々な種類の老人ホームが、各地域にちらばっており、事実関係を把握するのも一苦労です。それぞれ特徴がありますが、価格面で見ると、最も安価な部類に入るのが、特別養護老人ホームです。価格が安いので入居希望も多く、様々居条件があります。
大前提が市役所での手続きが必要な介護区分の認定となります。
・要介護3以上
・認知症+要介護1以上
が原則となります。要介護3は意識があるものの、事実上の寝たきり状態でないと認定されません。認定は年々厳しくなっており、入居条件を満たせずに困っている人が増えているのが実態です。
介護認定を受けても入居待ちが長い
介護区分の認定を受けても、すぐには入居出来ません。
施設ごとの待機者数は、行政webで確認可能です。一般的に交通の便が良い、施設が新しい、施設ほど人気がある=待機者数が多い、傾向がああります。
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000690537.pdf
待機者には入居待ちの順番が付けられます。まずは申し込み順で決まります。申し込み時には、第1希望、第2希望を選択するのですが、これが入居待ちの起点となるので、将来も見据えた真剣な検討が必要です。
入居の順待ちに入ると、年に2回、行政内で順番の更新が実施されます。介護区分の変化や、家族の置かれている状況などが総合的に勘案され、順番が変わります。この辺りは表になっていないルールがあるようです。最新の順番は、申し込み済みのホームに直接電話で聞く必要があります。行政では教えてもらえません。
人気の施設では、入居まで3~5年かかるなんてざらです。
さらに細かい入居条件もある
入居施設によっては、公開されてない条件、例えば、
『30分以内に駆け付け可能な親族が近隣に居住していること』
といった追加条件が提示される例もあります。
ある施設では、『福岡県内、北九州市内に居住していても、30分以内に駆け付け出来ないとダメです。』と言われた事もあり、とても困りました。
色々理由があるのだと思いますが、病院で亡くなった場合、2時間以内に搬出しないといけないというルールがあるらしく、それが要因になっているようです。