実力値は誰にも分からない
防衛省の設計ポリシーは、
・正面装甲はセラミックと防弾鋼板のハイブリット構造
・周辺装甲は防弾鋼板
・耐HEAT弾に対する空間装甲
であり、90式戦車から変わっていない。
日本には優秀な治金技術があり、伝統的に、防弾鋼板は、微細化による応力緩和や亀裂の抑制を追求している。一般的にオールマイティな装甲はないので、目的ごとに最適化された材料の組み合わせになる。
一方で、イスラエルのメルカバ戦車に遅れる事40年、後部バスケットを拡大、対RPG対策としてのスラット機能を持たせている。
構想段階では、低シグネチャの為、車体後部に赤外線抑制機能のあるスェーデン製の塗料を使用するとの話もあったが、どうなったか不明。その名残で、サイドスカートにその機能があるのでは、との噂も聞く。
各種センシングも進化しており、世界で初めて池上通信機製のハイビジョンカメラが採用されている。他、筒状のタレス製環境センサ、レーザ検知器を備えており、出遅れていたC4I(情報処理機能、もはや死語?)を、やっと取り入れた。射撃大会では、このC4Iですら使ってないようだ。
ウクライナに戦車が供与された際、国内の元自衛官?は、訓練には最低数年かかる、敵を目視で発見後、数秒以内に・・みたいなコメントをしていたが、それは大昔の話であり、そういう訓練も必要なのは認めるけど、ドローンから情報もらって、先制攻撃が当たり前だろう。自衛隊は、目視ありきの古い訓練しかやってないのだろうけど。
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