BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

自爆ドローン ランセット

自走りゅう榴弾砲カエサルを破壊

 

ランセットはロシア製の自爆ドローン。

弾頭威力が大きく(3kg→5kg)、協調制御で複数機が連携して攻撃可能、攻撃後に周辺の僚機が効果を確認する機能もある。価格は約550万円。ドイツ製のレオパルト2も攻撃されている。電子戦による妨害にも強いと言われている。

 

この映像では1機目をかわした後、路肩に突っ込み、動けなくなったところを、2機目に攻撃され、完全に破壊されている。運転手は突っ込んだ際にケガをしているようだ。日本の装輪自走155mmりゅう弾砲の場合、布製ドアの後部座席の2名は、事故時に即死するかもしれない。

 

https://twitter.com/i/status/167233949877505228

 

装輪自走155mmりゅう弾砲も迅速な陣地変換がウリだが、道路上を高速移動中でも、無人航空機から見れば容易に補足可能だ。有人の制空権があっても無人機に対応できるわけではない。無人機は今後、ステルス化が進むだろうから、既存レーダでの補足はより困難となる。

 

ドローンへの対応が課題に

 

対抗措置として電子戦を含めた防空体制の強化が挙げられる。最近はウクライナのドローンも電子妨害で初期の頃のような大きな戦果が出なくなっている。少なくなった攻撃成功例の映像も、画面がノイズでかなり乱れているのが分かる。ドローン側も非GPSの自立飛行や、シールド強化によるノイズ対策が進むだろう。

 

直近の対ドローン対策としては、自動追尾機能を持つRWSの装備が考えれる。

grandfleet.info

 

自衛隊では海自のみが国産RWSを装備化しているが、なんと自動追尾機能を外している。精神力を極限まで鍛えれば、人間の目視による射撃は自動追尾機能を上回るというのだろうか。陸自は車両に搭載して試験をしているようだが、いつも通りボツだろう。