実家が汚部屋に変わっていく
思い返すと、いつからか実家の物が増え始めていました。
もともと両親は几帳面な生活で家の中の掃除もちゃんとやっていたし、庭も手入れされていたのに。庭には割れた植木鉢や壊れたハサミ、プラスチックのバケツなどが積みあがっていき、家の中も大量の洗剤、期限の切れた電池など、とにかく消耗品で溢れ、冷蔵庫の野菜室もひからびた野菜だらけ、という有様、と今にして思い返します。
歳のせいでなく、認知症の初期症状でした。ある時から、家事は何もしなかった父親が冷蔵庫の整理をやり始めたのは、うすうす母親がおかしくなっていると気付いていたのだと思います。頑なに病院には連れていきませんでした。
その父親も認知症が進行していたとは・・
後に、総合病院の検査では、母親がアルツハイマーが発症して数年経っていると診断され、それは家に物がたまり始めた時期と一致していました。
生活習慣が今までと違ってきたら、経過をよく観察した方が良いと思います。
観察しても、親は子供の言う事を聞かないので、どうにもならなくなるまで、結局何も出来ない、という人が大半だと思いますが・・
自身が経験した症状は、
・同じ物を何回も買ってくる
・同じ事を何度も聞く。1分に何回も。
・テレビを見なくなる、本を読まなくなる。覚えてない。
進行して追加で現れた症状
・被害妄想、物盗られ妄想。保険証が盗まれた!
・風呂に入らない。入ったと嘘をつく。
やがては、ある事ない事を近所や親せきに吹聴しまくり、ある時、『子供に虐待されている』と訴え、そのまま警察を呼ばれそうになった事もありました。
釈明してまわるだけでも大変でした。