機動舟艇3隻調達
(リンク先 引用)
装備の陸揚げに使う「機動舟艇」を3隻、輸送ヘリコプターを約30機導入。これらを合わせ4千億円程度とする方向で検討する。関係者が21日、明らかにした。
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ゲームじゃないけど、こういった伏線の回収って興味深いですね。
海上輸送部隊
2022年に陸自の予算で、中型級船舶(LSV)1隻と小型級船舶(LCU)1隻が要求され、ともに内海造船で建造中だ。海上輸送部隊は、陸自隊員も訓練中で、海自と共同で運用するという。
2023年度予算でもLCU2隻の新規整備が計画されていたが、今回の報道では機動舟艇3隻が要求されている。2023年以降5年で計8隻の輸送艦建造が計画されていて、内訳は不明だが、できるだけ機動舟艇バリエーションで揃えた方が良かったと思う。メーカBMTでは船体はカスタマイズ可能としており、CAIMEN-200までラインナップしている。
https://www.bmt.org/projects/project/3351/bmt-caimen-landing-craft
小型LCUは使い道がないと思う。建造費はLSVが53億7900万円、LCUが41億2500万円。中型と小型は12億円の差しかない。対して機動舟艇は57億6600万円。投資効率も悪すぎる。中型も整備数はわずか2隻で、輸送能力、速力とも中途半端だ。
以降は後に建造するであろう、大型の輸送型揚陸艦にリソースを割り振るべきだ。
人手不足、部品不足を叫びながら、操舵も運用も異なる輸送艦3種類を整備しており、組織の無駄思考がここでも表れている。
防衛省はC-2輸送機の輸送や、狭い湾口での小型輸送艦の輸送が必要と主張するが、配備数、稼働率から考えると、戦時中の全力ピストン輸送でも輸送量はごく僅かであり、前線への事前集積の効果の方が遥かに高い。輸送を想定するにしても、なぜ損耗率0で計算するのだろうか。