BASI-KRAMER’s blog

浜までは海女も蓑着る時雨かな

遠距離介護 ~認知症⑤

認知症の親が子供を忘れるとき

 

2021年11月、ほぼ2年ぶりに母親と面会出来ました。

当時は、コロナ禍で色々と条件があり、ワクチン接種券の提示、日時指定、人数制限、時間は5分、マスク着用で1m以上離れるなど。

 

看護婦さんが、息子さんとの面会ですよ、と声をかけると、

『うちには子供が居ませんので人違いです』

と答えており、おいおいと思いましたが、顔を見せると、

看護婦さん『誰か分かりますか?』

母親『次男の〇〇ね』

看護婦さん『そうですね。良かったですね』

といったやりとりが。

 

母と話していると、従妹が来た、と何度も言うのでそんなに来ているのかな、と思っていたのですが、実は兄の顔を従妹と混同して、兄の顔を忘れてしまっていたのです。

兄が実家を出たのが私より7年早かったのでそれも影響しているのかもしれません。

 

夫の死は覚えていた

 

父親が他界した時、葬儀の前に2人を合わせたのですが、葬儀自体への参列は困難であり、着替えに帰ろうねと行って病院に送っていきました。面会時に、看護婦さんから、父親が亡くなった事は覚えてないかもしれません、との事でしたが、母親は覚えていました。どうして自分が葬儀に行けなかったのかと、兄にかなり厳しく抗議した事もあったようです。

 

母親は父の兄弟がお参りに来てくれているか心配していたので、みんな来てるよと答えていたのですが、自分が行きたいとは言いませんでした。以降コロナ禍も終わりましたが、やっと入居出来た特養では、面会制限が継続しています。

 

オンライン面会の環境がない

 

zoomとかで面会させてもらっても良さそうだと勝手に思うのですが、医療機器との干渉の問題で無線wifiを簡単に設置出来ないとか、現場の対応がというより行政の対応が遅すぎるのでしょうね。